Vol.470 正しいお靴を正しく履こう

こんにちは、最近少し仕事が落ち着いていて、昼食を食べに出かけることが出来る靴aholicです。

 こんな友人の少ない私ですが、職場の同期に根気よく昼食に付き合ってくれる友人がおりまして、写真左のオシャンな昼食もオッサンの2人飯です。店内で「ここは女性に人気のお店やんな」なんて話していると、帰りのレジでオーナーさんから「男性お2人でも大歓迎です!また来てくださいね!」と声を掛けられました。

 意外と聞こえてるもんですね…私のようなボソボソとしか話せないタイプの人間の会話でも…笑 ブログやInstagramなどではいつもとうとうと喋っている印象かもしれませんが、実物は人見知りのシャイです。


本日の話題は…

 さてそんな本日の話題は…「正しい靴を正しく履こう」です!コロナ禍もほんの少し落ち着いたことや、新社会人の皆様もそろそろお仕事にも慣れてきて、対外的に人と会ったりすることも増えてくる時期ではないでしょうか。

 雨空が続いている今だからこそ梅雨明けを心待ちにしながら新しいお靴を探すのも良いかと思い、本日はこの記事にしました。拙ブログは革靴にあまり慣れていない方、これから趣味にしていこうとする方がよくお読み下さっていると聞いています。基本的な内容かもしれませんが、是非ご参考にしてください。(ベテランの方も復習は大切ですよ!白目…)

 さて早速ですが、お靴でサイズ選びは非常に重要な要素です。確かにラスト(木型)の合う合わないも大切なことですが、それ以上に大切なのはサイズ感。ここは外すことが出来ません。


と言いながらの脱線

 本日はお仕事の空き時間にこちらの記事を書き始め、今お仕事が終わり帰宅してから続きを書いていますが、本日は大阪のパワースポット西成区へ用事があったので行って参りました!

 JR新今宮駅から職安の前を通り、かつての西成暴動以来要塞と化した西成警察署を通り過ぎます。するとYouTubeでも有名になった三角公園があります。ジュースの自動販売機は50円からと恐ろしい価格破壊。有名なホルモン焼き屋や立ち飲み屋はお客さんでいっぱい。

 この辺りは写真を撮影していると「兄ちゃん写真撮んなよ!」とリアルに言われたりするお土地柄で、ネットリテラシーの観点からもちろんモザイクは入れますが、あまり撮影には向いていないところです。面白半分の撮影は場合によっては危険なのでやめましょう。

 今日お邪魔したのはそんな素敵な街の有名店「なべや」さん。一人鍋と居酒屋が合わさったようなお店です。本日はこのお店で一番高級な?お鍋「鳥ミンチ鍋」しかありませんでしたので、ウーロン茶と頂きます。肉団子が10個ほど作れる量のミンチに豆腐は大きく3つ。もうこれだけで腹パンです。お会計は1,180円、高コスパです。三角公園の前でギターを弾くおじさんの歌声を聴きながら、御堂筋線で帰宅の途に着きました。


閑話休題

 さて話を戻しましょう、本題です。拙ブログの本来の目的のひとつは「革靴の普及活動」です。今回は正しいサイズ感の革靴を履くメリットについてです。

 日本は「革靴に向かない」お国柄という声もあります。夏は高温多湿でカビに怯え、お招きを受けると靴を脱ぐ機会も多い。欧米式の生活様式が定着した現在ですら、不便に感じる瞬間があるかもしれません。

 そんな文化で毎日の通勤電車でビジネスマンたちの足元を見ていると、「あぁ、サイズが大きいお靴を履いているなぁ」と思うことが多いです。サイズの大きいお靴を履くと踵には指が入るスペースがあり、歩くと大体履き口のサイドが左右フニッフニッと広がって笑います。恐らく紐をほどかず脱ぎ履き出来たり、靴ベラを使わずに指でグリっと靴ベラ代わりができるから便利なのでしょう。

 ということで、専門家でもない私ですがシンプルな「適正サイズのお靴を履くメリット」についてとうとうと語りたいと思います。


適正サイズのお靴を履くメリット

 では、適正サイズのお靴を履くメリットとは…

 まず適正サイズのお靴を履いた時の感覚ですが、人によって好みがありますが、一般的な革靴初心の方へ向けたトークをします。足入れの時ですが、靴ベラを使って履く時に「シュポ!」っと音が鳴る(ふいご音)ものがあります。今まで大きめのお靴を履いていた方には少しタイトに感じるかもしれませんが、そんなものだと思います。

 革靴は履くことで皺が入り、革が馴染んできた時に真の履き心地を発揮します。新品時はまだ未完成なのです。

 足の甲、ヒール(踵)、ポールジョイント(親指の付け根と小指の付け根を結ぶライン)に軽い締め付け感があり、イタ気持ちいいの軽い版のような感触です。トウ(つま先部分)は少し空間ができます。捨て寸(すてすん)などと言いますが、スニーカーと異なり革靴ではこの捨て寸はほぼ必ずと言っていいくらい生まれます。

 横から見たときに「くるぶしがお靴の縁と当たらない」も結構大切なポイントで、歩くたびにここが当たると足を削りまくられて本当に痛くて、歩く気がなくなります。

 先ほども申しましたが、赤色のラインで足を押さえることで、歩行時のカパカパがなくなり、お靴の中で足が滑ることを防いでくれます。ヒールやつま先の削れも緩和される方も出てくるかもしれません。何より見た目が綺麗ですし、大きめのお靴を履いた時よりお靴の皺も深く入りすぎることはありません。


大きめのお靴を履くと

 次の日本人に多い、大きめのお靴を履いた場合ですが、メリットとしては「靴擦れが出来ない、脱ぎ履きしやすい」などが頭に浮かぶかもしれません。確かに脱ぎ履きは楽かもしれませんが、大きめのお靴は足にフィットしていないため、履き皺が深く入り、お靴の形が崩れてしまうことが多いです。

 あと私が一番懸念するのは「足が痛くならない」と思っている方で、実は大きいお靴を履いていると靴内にスペースがあるため足がうまく固定されず、足が前へと滑ることが多いです。つま先の形は色々あれど、多くの革靴は先端が細くなっているため、そこに足が追いやられます。もちろん内側から強い圧がかかってお靴の形のいびつになりますし、何より足が痛くなります。「大きいサイズだから痛くない」は実は都市伝説で、ジャストのサイズ感を求めていく方が足を大切にしていることへと繋がります。

 また、お靴が大きいゆえに足が奥へと入り込み、先ほど述べたくるぶしがお靴の縁に当たることもあります。踵に指を入れてお靴を履く癖がある方は、恐らくサイズが大きいものをお召しになっていると思われ、注意が必要です。


小さいサイズを選ぶと

 ここがフィッティングの妙ですが、「小さいサイズを選ぶ」「タイトフィットを選ぶ」ことには賛否両論あり、好みが分かれるところであります。足が締め付けられるような「修行」を乗り越えて得られるフィット感は「まるで靴下を履いているような履き心地」と言われることもあり、革靴上級者の方にもタイトフィッティング愛好家も多数いらっしゃいます。

 くどいようですが、ここでは初心の方に向けた一般論でいきたいと思いますので、逆にデメリットの部分もお伝えしたうえで、その後は皆様のお好みやチョイスにお任せしたいと思います。

 小さいお靴を選ぶと、甲もヒールもポールジョイントも強い締め付け感があり、歩行時に大変な痛みを伴うことがあります。これによりそのお靴を履くことが嫌になって最悪は「革靴は痛いからイヤだ」となったり、足が血まみれなんてことも往々にして起こります。

 J.M.WESTONさんの180ローファーなどはその万力締めを耐えたものにのみ真のフィッティングが約束されるという定説もありましたが、これは手練れのシューフィッターさんがメーカーの革の伸縮率も考慮に入れた上でのお客様への提案であり、プロや上級者の目利きの成果です。

 まだ革靴に慣れないうちに自身の判断のみで迂闊にきついお靴を履いてしまうと、足の傷害や予期しないお靴の変形へと繋がります。こうなっては折角のカッコいいお靴や「革靴を履こう!」という素敵な心意気が潰されてしまい、大変残念な結果を迎えます。間違いなく言えることは「お靴の中で足の指が重なるとNG」です。足の指は横が引っ付いていても地面をしっかりとつかむためにも、上へと重なってはいけません。タイトフィットを選ぶ時も、そこには十分お気を付けください!


まとめ

 色々と述べましたが、まずは大きすぎずキツすぎずを一つの目安に、ジャストフィットのお靴を探してみましょう!最初は紐の結び外しやシューホーンの使用など面倒に思うかもしれませんが、そのうちお靴に愛着がわいてきます。モノを大切にする喜びを感じることが出来ると思います。初心の方はまずは一足そのように扱うお靴をGETしてみてはいかがでしょうか!

 またプロのシューフィッターさんがいるお店で購入できる場合は遠慮なく自分が思ったサイズの上下のサイズも併せて確認してみましょう。お靴選びにはマナーは必要ですがお靴に妥協と遠慮は要りません。しっかりと気になることを伝え、自分が納得したサイズ感のお靴をGETして下さいね!


おまけ

 職場の後輩Dくんは一回りも年上の私を無料の磨き屋として利用します。皆さんもそれくらいお靴には図太くて大丈夫ですよ…笑 今回のご依頼は、フリマサイトで購入したヌバック生地のお靴のつま先だけがテカテカなので、履けるような見た目にしてください。というもの。

 表側を起毛させたものだと思うのですが、つま先だけツルテカなのは前の持ち主がそこだけクリームを塗り、起毛を寝かしつけてしまったと思われるもの。ということで全部やっちゃいましょ!ということで了解を取り、ヌバック生地を全てただの革へと変貌させました。

 はい、信じられないかもしれませんが、乳化性クリームで完了です。ただの革靴へと進化?退化?しました。後輩Dくんは「なかなかいいじゃないですか」ということで履くつもりみたいです…笑


次回以降の記事予定

  • お靴体重別選手権
  • Tricotさん2足買い②
  • 黒ストチ
  • フランスのC
  • 新喜皮革さん工場見学(7月)